「PF」は、知的専門職を意味する“プロフェッショナル”、そして「アカデミー」は古代ギリシアの哲学者プラトンがアテネに開いた学園アカデメイアに由来する言葉です。
18世紀に始まった産業革命は、わたしたちの人間社会のあり方を大きく変えました。そして現在、わたしたちはふたたび、新たな時代の転換期を迎えつつあります。インターネットや携帯電話といったITの出現によって高度に発展した情報化の波は、産業などの社会構造のみならず、若者の人間関係やアイデンティティーのあり方までも変容させました。また、この潮流は世界のグローバル化を日々刻々と加速させています。その結果、わたしたちが暮らすこの現代社会には、おびただしい人、モノ、情報があふれ、それらが渾然一体となって共存しています。それを一言で表現すれば、今世紀は「多様化の時代」と呼ぶことができるかも知れません。
かつて150年前の日本にも、「近代化」と呼ばれる大きな波が押し寄せてきました。その大きな流れの中で、伝統的な学問教育は「殖産」を目的とする国家所有のインフラストラクチャーとなり、戦後には日本の急速な経済成長を実現させました。こうした背景のもとで、学習塾に代表される教育産業は、主として公的な学校教育を「補助」するという役割を担ってきました。
そして現在、ふたたび日本に訪れた社会変革の波は、われわれ教育産業に携わる者にも大きな課題を突きつけています。地球規模のネットワークが再編される「グローバル化」、さまざまな情報が氾濫する「高度情報化」、そして既成の秩序が解体し、多種多様な世界観が混淆する「ボーダレス化」──まさにこのような時代の転換期にこそ、自らの頭で考え、自らの力で新たな価値創造のできる人間が必要とされます。わたしたちPFアカデミーは、刻々と変化する現代社会の潮流を見据えながら、普遍的かつ同時代的な教育哲学を掲げ、単なるサプリメントとしての「学習塾」を超えた、新しい時代にふさわしい人材育成の場を提供していきたいと考えています。
PFアカデミー塾長 阿久津 昌一